2004-04-12
[Mrs]仕様の肥大化
α版公開までの作業工数が予想以上に多くなっていることに気づく。Mrs(マーサ)の仕様が見積もりより肥大化しているからだ。最小限の機能で公開しようと考えていたはずなのに、いつの間にか多くを詰め込みはじめていた。これは非常に危険な傾向だ。
この手の非商用ゲーム開発プロジェクトは9割がバージョン1.0が完成しないまま消滅すると相場がきまっている。だからとにかく遊べるものを早急に公開しなければいけないことははじめからわかっていた。しかし、実装を進めるうちに無意識にいろいろ想定以上のものを組み込んでしまった。それは公開した後、特にオンラインのユーザを抱えた後に新しいシステムを追加することが難しいのを知っているためだ。機能は公開前にあらかじめ組み込んでおいたほうが圧倒的に楽なのだ。その将来の懸念が無意識に仕様を肥大化させてしまった。
モチベーションとゲームの面白さ、そして将来のメンテナンスコストのバランスの問題だ。モチベーションの欠落はすべてをゼロにしてしまう。一人で開発しているので今やめても誰も文句を言うまいというのも危険な状態だ。やはり少しでも多くの人を巻き込むべきだろうか。いや、何も出来ていないのに協力してくれる人はそうはいない。すでに発注したバナー作成依頼を糧にモチベーションを保つとしよう。