Jewel-mmo開発日記

RubyでMMORPGを作る過程を記録する日記。 Yokohama.rb 発起人。
2007-08-07

ゲームのつくりかた

ゲームをつくるときの手順。

まずそのゲームをプレーした人がどう感じるのかを決める。 そのゲームをプレーしたときのプレイヤーの思考や心の動きをイメージする。 ここでどう面白いのかを決める。どう面白いか(何を感じるか)をイメージするだけで、具体的に何が面白いのか(何がそう感じさせるのか)はまだわからない。 このときに重要なのは相手に何を感じさせたいのかをはっきりと自分が認識すること。自分が表現したいことの本質を自分の中から探し当てなければならない。 この段階ではできるだけ大きく風呂敷を広げる。ただしいろいろなことをやるのではなく、明確な芯を通すことが大切。

次に、表現したいものを相手に伝えるために必要な要素をつくる。 つまり具体的な成果物をつくる段階。具体的にいろんな要素を決めて一貫性を通してゆく。具体化すればするほど、どんどん当初のイメージが小さくなってきて悲しくなるけど、すべてをまとめあげなければならない。ここでは実際にものをつくって、それがプレイヤーに与える印象をひたすら自分の頭の中で想像し、自分の表現したいものが最も伝わるであろう状態に調整する。またはつくり直す。想像して想像して、もう何が正しくて正しくないのかわからなくなって、意識がモウロウとする。そんな中で、なんとか自分がこれだと思えるところに落とす。結局他人がどう感じるのかなんてわからないのだけど、ここでの苦労は経験的にはかなり報われるこになる。

真面目にやるととってもしんどいので、ものが完成したときは自分自身を大きく切り取って(削り取って)それを世にリリースする感覚。大きく切り取ったときほど、つまり自分のつくりたいものを明確に認識できて、それをやりきれたときほど、ものを生み出したという気持ちが強くなる。

いつもこんな感じでやるわけだけど、この手順や方法は、本を書くときもプレゼン資料を作るときも同じだ。